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共同通信
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【ジュネーブ共同】世界貿易機関(WTO)は15日、この日までの開催予定だった閣僚会議を16日まで延長すると発表した。食料安全保障や漁業補助金の制限などの主要議題を巡り、一部の途上国が草案に反対したことで大詰めの交渉が難航。ロシアによるウクライナ侵攻で世界の分断が進む中、運営の柱となる「閣僚宣言」を採択し、自由貿易体制の推進で一致した姿勢を打ち出せるかどうかが焦点だ。
会期延長はオコンジョイウェアラ事務局長や会議の議長らが協議し、決定した。WTOの広報担当者は「大きな進歩があり、合意からそう遠くはない」と説明した。