サル痘、男性間性交渉で広がり 感染者増加のNY、注意呼び掛け

 

 

サル痘、男性間性交渉で広がり

感染者増加のNY、注意呼び掛け

 

サル痘に感染した皮膚組織の顕微鏡写真(Photo: CDCの公式ツイッター(@CDCgov)より)=8日

 

 ニューヨーク市で、ウイルス感染症「サル痘」の感染確認が増え続けている。市内5区で、14件の感染を確認。市保健当局は、とりわけ感染リスクが高いとしてLGBTQコミュニティーに対し、注意を呼び掛けている。NBCが14日、伝えた。

 市内で初めて確認されたのは今月初旬のこと。CDC(米疾病対策センター)によれば、35カ国で約1900人(14日現在)の感染が確認され、英国が全体の4分の1を占めている。全米は71人で、5日前の9日時点と比べると、ほぼ倍になっているという。

 米国での感染者は、大半が男性同士の性交渉によるもので、多くの人は直近の海外旅行歴を報告。CDCによると、先週時点でほぼ全ての人が回復に向かったという。最初に確認された17人全員に発疹があり、疲労感や悪寒を訴えた人も多くいた。

 ニューヨーク市の保健当局は「サル痘の感染は、男性間の性交渉で広がっている。こうしたグループは現在、感染の危険にさらされている」と強調。イエール大学の疫学者でエイズ活動家のグレッグ・ゴンザルベス氏は先週「LGBTQの人たちは、緊急性を理解していないようだ」とツイートし、危機感をあらわにした。

 CDC は、一般市民へのリスクは低いままであるとの認識を示す一方、原因不明の発疹などが起きた人は、他人との接触を避け、医療従事者の指導を仰ぐよう呼びかけている。

 


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