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ニューヨーク市内で歩行者が「iPhone(アイフォーン)」などのスマートフォン(スマホ)を操作しながら移動中に交通事故に遭い、負傷するケースが多発し社会問題となっている。
国内全体でも、歩行者がけがを負う理由の78%は歩行中にスマホでメールの送受信をしたり、「フェイスブック」などのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を利用していたためであるという。
また、3月に発表された調査結果によると、マンハッタン区の歩行者3500人のうち、4人に1人は歩行中に携帯電話やヘッドホンを利用しながらの「前方不注意」状態であることがわかった。同調査を実施した研究者は「安全性の観点から非常に大きな問題」とコメントした。
また米国家道路交通安全局(NHTSA)が発表したデータによると、2012年にニューヨーク市では127人の歩行者が交通事故で死亡したという。
死亡につながった交通事故の詳細に関するデータはないものの、同局は「ながら歩行」の危険性に関する歩行者の認識を高める努力を重ねており、各地域コミュニティーが率先して問題解決に取り組めるよう支援している。
ある心理学者は一体なぜ、命の危険を冒してまでも歩行中にスマホを操作する人が多いのか—その理由は自分だけ情報から取り残されることへの不安であると、指摘する。
若者の多くは少しでも早く情報をキャッチ出来るよう、携帯電話をズボンのポケットなどに入れることもせず、常に手で持ち歩いているという。
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