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共同通信
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【ワシントン共同】米国家安全保障会議のキャンベル・インド太平洋調整官は23日、中国が影響力を強める太平洋諸国のうち、フィジーが米国の「関与の拠点」になると表明した。より多くの政府高官が太平洋地域を訪れて外交攻勢をかけ、関与強化を図る方針を示した。戦略国際問題研究所での講演で語った。
フィジーは米国提唱の新経済圏構想「インド太平洋経済枠組み」に参加する意向で、バイデン米政権は中国対抗の足掛かりとしたい考えだ。中国は4月にソロモン諸島と安全保障協定を締結し、サモアとも経済、技術面での協力で合意したと伝えられており、太平洋地域は米中競争の一つになっている。