核搭載可能ミサイル供与へ

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共同通信
ロシアのプーチン大統領、ベラルーシのルカシェンコ大統領(いずれもロイター=共同)

 ロシアのプーチン大統領は25日、北西部サンクトペテルブルクで同盟国ベラルーシのルカシェンコ大統領と会談し、核弾頭搭載可能な戦術ミサイル「イスカンデルM」を数カ月以内に供与すると述べた。ベラルーシ軍が持つスホイ25攻撃機を核搭載可能な仕様に改造する支援も表明した。

 これにより、ソ連崩壊後に核兵器を放棄したベラルーシが核再軍備を進める可能性が大きくなった。国境を接する北大西洋条約機構加盟国ポーランドやリトアニアなどの反発は必至だ。ベラルーシはウクライナに侵攻したロシアに歩調を合わせて欧米との対立を深めており、欧州の安全保障環境は一層緊張を高めるとみられる。