消費減税なら社保費削減に反発

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共同通信
27日、水戸市での街頭演説で支持を訴える自民党の茂木幹事長

 自民党の茂木敏充幹事長が街頭演説などで、物価高対策として野党が求める消費税減税は、年金など社会保障費の削減につながるとの発言を繰り返している。これに対し、野党は「高齢者へのどう喝だ」(共産党の志位和夫委員長)と反発している。

 茂木氏は28日、沖縄県嘉手納町での演説で「野党の言うようにすると、社会保障の財源を3割カットしないといけない。そんなことはできない」と語った。「消費税は年金、医療、介護、子育て支援の大切な財源だ」と重ねて強調。実際に消費税の税率を引き下げるには「半年以上、おそらく1年近くかかる」と述べ、物価高対策として即効性に欠けると主張した。