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共同通信
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【マドリード共同】130人が死亡した2015年のパリ同時多発テロの判決公判で、パリの裁判所は29日、実行犯のうち唯一の生存者とされ、テロ殺人罪などに問われたモロッコ系フランス人のサラ・アブデスラム被告(32)に対し、求刑通り刑の執行停止などを原則として認めない完全な終身刑を言い渡した。フランスのメディアが伝えた。
死刑を廃止したフランスで最も重い刑に当たる。被告は上訴できる。
テロは15年11月に発生。3グループに分かれた実行犯はパリの飲食店やバタクラン劇場、サンドニのフランス競技場近くで銃乱射や自爆により人々を殺傷した。実行犯10人のうち9人は死亡。