第51回 米吉 Yonekichi

主役はやっぱり、お米です!

既に話題!? 「秘伝ダレで焼く鶏つくね」。 半熟卵は1・25ドルで追加できる

 マンハッタン区イーストビレッジにライスバーガーのテイクアウト専門店「米吉(よねきち)」がオープンした。
 なんとも親しみのあるこの店名。オーナーの八木秀峰氏は当初、店名を「Fun(ファン)バーガー」にするつもりだったという。しかし、もっと日本人にとって懐かしく、またニューヨーカーにとって斬新な名前はないものかと考えた末、自分の父親の名を店名にすることを決めた。この名前を英語にすると「Lucky Rice(ラッキー・ライス)」、何かいいことが起こりそうな予感がする。
 バーガーメニューは全7種類で、一番人気の「秘伝ダレで焼く鶏つくね(7・75ドル)」や、「麦富士豚しょうが焼き(8ドル)」、「鮭の京都老舗味噌西京焼き(9ドル)」など、お米との相性は言わずと知れたものばかり。塩麴を使用し、甘辛い秘伝のタレをたっぷり絡めた鶏つくねは、柔らかくまろやかだ。また、お米のもちもちとした食感と焼きおにぎりのような香ばしい表面がよく合い、とろみのある半熟卵と〝しし唐と東京ねぎの炒めもの〟が上品な風味を醸し出している。
 醤油で表面を焼いたバンズは女性用のお茶碗一杯分(約130グラム)あり、見た目よりもずっと食べごたえがあるのもうれしい。
 値段は6・50ドル~9ドルと低価格。サイドメニューの「フリフリポテト(S:3ドル、R:6ドル)」も、ポテト好きなら必食。フレーバーは「うす塩(赤穂塩使用)」、「梅昆布茶と青山椒」、「柚子塩」、「わさび塩」の4種類から選べ、どれも個性豊かでおすすめだ。

「鶏団子の酒粕汁」。うまい だけでなく、生姜の効果で 冷えた体もぽっかぽかに!※器はイメージです
 現在季節の限定メニューとして「鶏団子の酒粕汁(2・75ドル)」も販売中。ほんのり酒粕が香る白みそベースの味噌汁に生姜の利いた鶏つくねがよく合い、たまねぎの甘さが冷えた体に染み入る一品。もちろんライスバーガーとの相性も◎。
 リーズナブルにお腹いっぱいになれるライスバーガーで、心の中まで豊作に。

お祭りを彷彿させる提灯が目印

238 E 9th St(bet 2nd & 3rd Ave)
646-669-9785
www.yonekichiny.com
営業時間:12:00pm-10:00pm