西海岸にある数々の国立公園に描かれた落書きにより、公園内の外観が損なわれていると問題になっている。
問題の落書きはニューヨーク在住の自称アーティスト、ケイシー・ノケット氏によるもので、ヨセミテ公園やグランドキャニオンをはじめとする米国を代表する指定国立公園の崖や岩にアクリル絵の具で自身が「落書き芸品」と呼ぶ絵を描き、すべての作品を画像投稿サイトのインスタグラムでキャプションと共に公開していた。はたから見れば落書きにしか見えないが、中には彼女のインスタグラムのハンドルネームであるCreepytingsとサインされたものもある。
彼女はたびたび自分が違法行為を行っているのを自ら認めてはいるものの、その行いを自慢げにソーシャルメディアを通して発信していることから反省の色は薄い。
ヨセミテ公園は正式な捜査を開始する予定で、ノケット氏には何らかの形で刑事処罰が下される見通し。
米国国立公園団体も「国立公園は我が国の貴重な自然的、歴史的、また文化的な遺産を守る場所であり、それらを汚す落書きは許されるものでない」と声明を発表している。