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共同通信
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【サンパウロ共同】新憲法の制定を進める南米チリの制憲議会は4日、草案をボリッチ大統領に提出した。チリでは2019年に社会格差への抗議デモが起き、格差の元凶とされた軍政時代の憲法を廃止し新憲法を制定する動きにつながった。国民は内容を吟味し9月4日に採択の可否を国民投票で決める。
草案は、国による医療や教育の保障を強化する内容。環境保護や先住民の権利の強化なども盛り込まれた。
現地メディアによると、制憲議会のキンテロス議長は「(草案は)完璧ではない」としつつも「尊厳や包括、平等を憲法にうたう希望を私たちは取り戻した」と述べた。