NY市の速度監視カメラ、24時間稼働へ
2千台対象、8月から開始
ニューヨーク市のアダムズ市長と市交通局(DOT)のイダニス・ロドリゲス局長は6月30日、市内に設置された速度監視カメラを8月1日から24時間稼動する、と発表した。移行期間として、7月1日から、1カ月にわたる市民啓発キャンペーンを実施し、市民に浸透させる方針だ。
市内に設置した2千台の速度監視カメラはこれまで、ニューヨーク州が認めた平日の午前6時~午後10時しか稼働できなかったため、カメラ停止中に発生した交通死亡事故の59%を見逃していた。ホークル州知事は先日、速度監視カメラを毎日24時間稼働することを可能にする州法に署名。市の交通違反自動取締りプログラムは、スピード違反の削減、カメラが作動している間のドライバーの行動変化のいずれも高い効果を発揮することが実証されている。
2014年に速度監視カメラプログラムを始めて以来、市内に750カ所あるスクールゾーンのカメラ設置地点では、カメラ稼働時間帯のスピード違反が平均72%減少した。ただ、パンデミック以後は、全米で交通暴力行為と速度違反が増加。市では、路上での交通死亡事故の31%が、速度監視カメラを作動できなかった時間帯にカメラ設置区域で発生しており、警察が運転者を特定し適切な措置を取るのが困難になっていた。
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