NYのフェリーシステム、経費未報告
2億2400万ドル、会計監査で発覚
ニューヨーク市のフェリーシステムを運営する公社が、デブラシオ前市長時代に約2億2400万ドルの経費を報告していなかったことが、市の会計監査で明らかになった。デブラシオ氏は、50ページに上る報告書には目を通していないなどと釈明している。ニューヨークタイムズが6日、伝えた。
監査にあたったブラッド・ランダー氏は「経費をどう使うかを決めたか、どれだけの費用がかかったか」について、明確な説明を求めるとの認識を表明。アダムズ市長は「改善の余地があることと痛感している」とした上で、フェリーシステムの財政的な持続可能性を確保するとともに、乗客がより利用しやすくなるための計画策定に取り組んでいることを明らかにした。
報告書は、市の経済開発公社の記録保持を巡る問題を詳細に説明。監査によると、公社側は、フェリーシステムをともに運営する民間のホーンブロワー社側に対し、過剰な支払いをしたなどの疑いが持たれているという。公社の最高財務責任者、フレッド・ダスコリ氏は、ランダー氏がまとめた調査結果の一部を否定している。
デブラシオ氏は声明で「仮に、過少申告の問題があったのならば、改善されるべきだ。必要な説明責任や改革はなされるべきだ」などと指摘。「フェリーシステムの存続と成長は、ニューヨーク市にとって不可欠だ」とも述べた。
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