衝撃的な映像、心理面に影響も

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共同通信
街頭演説中に安倍元首相が銃撃された現場付近に集まった報道関係者ら=8日午後5時15分、奈良市の近鉄大和西大寺駅前

 安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件では、発砲シーンなどの衝撃的な映像がメディアや交流サイト(SNS)上で繰り返し流れており、専門家は特に子どもの視聴には心理面への配慮が必要だと指摘する。

 新潟青陵大の碓井真史教授(社会心理学)によると、衝撃的な事件や事故では特定の映像が繰り返され、象徴的な場面として定着することがある。米中枢同時テロで航空機がビルに突っ込む映像などが該当。海外の心理学の研究では、何度も目にすると身近な人が被害に遭ったように心のダメージを受け、不眠や食欲不振に陥るケースがあるという。