鈴木財務相「円安進行を憂慮」

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共同通信
イエレン米財務長官(右)と握手する鈴木財務相=12日午後、財務省

 鈴木俊一財務相は12日、来日したイエレン米財務長官と財務省内で会談した。会談後に公表した共同声明では、円安ドル高が加速している為替市場を巡って、先進7カ国(G7)の合意に沿って「緊密に協議し、適切に協力する」とした。鈴木氏は記者会見でイエレン氏に「急速な円安の進行を憂慮している」と伝えたと明らかにした。

 11日の外国為替市場では一時、1ドル=137円台後半を付け、約24年ぶりの円安ドル高水準を更新。声明では「ロシアの侵略による経済的な影響が為替相場の変動を高めている」と指摘した。

 日米財務相が会談後に声明を出すのは異例。ウクライナへの支援継続も表明した。