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昨年12月20日にNYPDのウェンチアン・リウ巡査(当時32)が事件後自殺したイスマイル・ブリンスリー容疑者(当時28)に射殺されて殉職した事件で4日、ブルックリン区で葬儀が執り行われた。葬儀にはビル・デ・ブラシオ市長も参列してリウ巡査を讃えるスピーチを行ったが、NYPD数百人の警察官が市長に対し、文字通り背を向けて無言の抗議を行った。
エーエム・ニューヨークによると、その他多くの警察官は背を向けることなく抗議には参加しなかった。リウ巡査のパートナーで同じ日に殉職したラファエル・ラモス警察官(当時40)の葬儀が12月27日にクイーンズ区で行われた際にも、市長に対する抗議が起きたため、NYPDのビル・ブラッドン本部長は抗議行動などは自重するよう、事前に警察官ら葬儀参列者へ要請。「葬儀は、哀悼の場であって不平の場ではない」と伝えていた。
昨年の年末から黒人男性を死亡させた白人警察官の不起訴処分が続き、警察への不信感が高まり全米各地で抗議活動が展開されるさなかに起きた“リベンジ殺人”。市警察の制度を抜本的に是正すべきなど、常に反NYPDの姿勢を示す市長に、2011年以来となる殉職者を2名も出したという責任があると思う警察官も少なくない。
また、白人の市長と黒人の妻との間に生まれた自分の長男ダンテさん(17)に、警察官への態度を警戒するよう指導していると発言したことなどから、批判が集まっていた。
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