会員がスポーツクラブを提訴 失明で賠償金1100万ドルを請求

 会員制フィットネスクラブでのレッスン中、失明を伴う重傷を負ったとして会員のエリザベス・ラップさんがクラブに対し賠償金100万ドルを請求する訴えを起こしている。
 訪問看護師団体で働くニュージャージー在住のラップさんは42丁目にあるフィットネスクラブ、Club7でトレーニングレッスンを定期的に受講していた。しかし6月20日に同クラブでレッスンを受けた際、使用していたフィットネスバンドが突然足から外れ両目を直撃し、出血するという事故が起きた。
 ラップさんはその後目の手術を受けたが、左目の視力を失ったため今まで通りの仕事をこなすことが困難になり、生活に支障が出ているという。彼女はレッスン中に講師から器具の適切な使用方法を指導してもらえなかったと主張し、マンハッタン最高裁判所にフィットネスクラブを業務上過失で訴える申請書を3日提出した。
 彼女の弁護士を務めるユルス・フラー氏は「今回の事故は器具の安全な使用方法を指導せずにレッスンを始めた講師の怠慢と不注意によるもの」と述べている。ラップさんは100万ドルの賠償金のほか、弁護士費用も裁判を通しフィットネスクラブ側に請求するという。