世界成長率、23年も下方修正

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共同通信
IMFのゲオルギエワ専務理事(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は13日、今月公表する最新の世界経済見通しで、2022、23年とも従来の成長率予測を下方修正する考えを表明した。「物価高騰は予測を超え、さらなる金融引き締めは必要だが景気の足を引っ張る」と指摘。米国の利上げに伴うドル高で新興国からの資本流出も「既に発生している」とし、世界経済の混乱に警戒感を示した。

 15日にインドネシアで開幕する20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を前に、見解を示した。世界経済は「暗転しつつある」として、景気後退の可能性を強くにじませた。