ニューヨーク市警察(NYPD)の警官二人が8月に起きた少年暴行事件の容疑者として逮捕された。
デイビッド・アファナドール容疑者(33)とタイレーン・アイザック容疑者(36)は8月29日午前2時20分頃、勤務中だったにも関わらず16歳のカヒーム・トリブルさんに暴行を加えた。彼らはトリブルさんが大麻の入った袋を投げ捨てた所を目撃したため取り締まったと主張しているが、防犯カメラの映像にはアイザック容疑者がトリブルさんを殴る様子や、アファナドール容疑者がトリブルさんの口を銃で殴る姿が映っていた。
ブルックリン地区検事のケン・トンプソン氏は「警察官に守られるはずの立場である16歳の少年が警察官に傷つけられた」とし、5日に開始された裁判について「この件は早急に対処する」と話した。一方、二人は容疑を否認しており、彼らの弁護人を務めるスティーブン・ウォース氏は「彼らは自分の任務を遂行していただけで、防犯カメラの映像だけで決めつけるべきではない」と述べている。しかし、トリブルさんの弁護士、エイミー・ラモウ氏が「彼はまだ16歳。罪のない人間が暴行を受けるのはおかしい」と主張、二人の警察官は暴行、傷害罪で告訴された。
次回の裁判は12月8日に予定されている。