NY州内でサル痘の感染拡大 ワクチン不足深刻

 

 

NY州内でサル痘の感染拡大

ワクチン不足深刻

 

天然痘やサル痘に使用されるババリアン・ノルディック社のワクチン「Jynneos」
(Photo: 米国保健福祉省事前準備・対策担当次官補局(ASPR)の公式ウェブサイトより)
追加で8000回分のワクチン予約を開始することを知らせる市保健当局のツイッター=14日(Photo: 同局の公式ツイッター(@nycHealthy)よりスクリーンショット)

 

 ニューヨーク州内でサル痘の感染が拡大している。18日、abcニューヨークが報じた。これまでに490人の感染が確認された。そのほとんどがニューヨーク市内だが、ウエストチェスター郡でも16人の感染者が出ている。そんな中、市内ではワクチン不足が深刻になっている。

 8000人分のワクチンは15日、予約開始から約7分で予約終了となった。ニューヨーク州のホークル州知事は、ブロンクス区、クイーンズ区、ブルックリン区内に新たにワクチン・クリニックを設け、3万3000人分のワクチンを今週中に供給すると発表したが、この分もすでに予約が埋まっている。ワクチン争奪戦は生き残りをかけたサバイバルゲームのようだとの声も上がっている。

 現在のところ、感染者の多くは同性愛の男性。ニューヨーク市の健康問題アドバイザーを歴任したジェイ・バーマ医師は「感染スピードは早くはないようだ。ただ、データが不足しており正確に把握できていない」と指摘。「一部の市民に感染が集中しているが、コントロールできなければ他へ波及していく」と警鐘を鳴らしている。

 サル痘は濃厚接触または体液を通して感染する。新型コロナウイルスより感染しにくい。発熱、筋肉痛、悪寒の後、発疹が出現する。医療制度の整った先進国での死亡率は1%未満とされている。

 


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