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共同通信
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日本格付研究所(JCR)は、企業によるESG(環境・社会・企業統治)対応が社債の格付けに与えるプラス、マイナス両面の影響度を可視化し、情報提供を始めた。気候変動、生物多様性などの項目ごとにそれぞれ3段階のスコアで示す。ESG投資への関心が高まる中、関連情報の発信を強化し、投資家に幅広く活用してもらう狙い。
具体的には、温室効果ガス抑制への貢献度が高い水素や風力発電事業を展開する企業の場合には、収益力が高まるなどとして、現在か将来の格付けに一定のプラスに働く可能性があることを明示する。一方で環境対応による投資負担や調達コスト上昇などマイナス要因も分析した。