芥川賞に高瀬隼子さん

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共同通信
芥川賞に決まった高瀬隼子さん(右)と、直木賞に決まった窪美澄さん=20日午後、東京都内のホテル

 第167回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が20日、東京の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞は高瀬隼子さん(34)の「おいしいごはんが食べられますように」(「群像」1月号)に、直木賞は窪美澄さん(56)の「夜に星を放つ」(文芸春秋)に決まった。

 芥川賞は1935年の賞創設以来初めて候補者が全て女性だった。

 高瀬さんは88年愛媛県生まれ。受賞作は体調不良で早退が多い社員、あおりを受ける後輩らの関係を通じ、人々が共生する困難を描いた。

 窪さんは65年東京都生まれ。受賞作は星が関わる全5編の短編集。大切な人と別れ、新たな一歩を踏み出す人々の心を描いた。

高瀬隼子さん
窪美澄さん