治安改善も人権状況悪化

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共同通信

 【カブール共同】国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は20日、イスラム主義組織タリバンが昨年8月15日に実権掌握してから今年6月半ばまでのアフガンの人権状況に関する報告書を公表した。治安改善の一方、タリバンによる女性抑圧や元国軍兵らの処刑、メディア弾圧などで状況が悪化している。

 報告書によると、昨年1月から同8月14日までに戦闘などに巻き込まれて死傷した民間人は7400人(2091人死亡、5309人負傷)だった。タリバンが実権掌握した同15日からの10カ月間では2106人(700人死亡、1406人負傷)に減少した。