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ニューヨーク市警察(NYPD)の労働組合「パトロール警察官慈善組合(PBA)」の委員長パトリック・リンチ氏が、再選をかけた選挙運動のキャンペーンビデオに、昨年勤務中に殺害された2警官の画像を使用していたことで批判を浴びている。
問題のビデオは1分4秒におよぶもので、星を背景にした「チーム・リンチ2015」の文字から始まる。アクション映画のような軽快なBGMと共に、「彼はPBAにプライドを取り戻した」などの宣伝文句を交え同氏の姿が次々に映し出されるというもの。その中に、昨年12月20日にブルックリン区ベッドフォード・スタイベサントを巡回中に射殺された警官ウェンチアン・リウさん(当時32)とラファエル・ラモスさん(当時40)の葬儀に、制服姿で出席する同氏の姿と2警官の写真が映っていたため問題となった。
第84分署のある職員は、「不愉快だ。死亡した警官を選挙の道具に使うべきではない」と不快感を示している。また、6月の選挙で同氏と対決する候補者の1人ロナルド・ウィルソン氏は、「政治的演出だ。警官の死を政治的利益のために利用するべきではない」と非難した。
一方、リンチ氏の広報担当者は、同ビデオはまだリンチ氏の許可を受けておらず制作者は不明だといい、「リンチ氏が制服を着用し、撮影した最近の写真だったから使用した。同情を得るためのものではない」と主張している。
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