SNSのフェイスブック(FB)はこのほど、プライベートポリシーを改正した。
新ポリシーには、同社がユーザーの個人情報を商品の販売や広告の配信のために利用できると明記されている。同社は、FBのモバイルユーザーが使用するカーナビやブルートゥース、Wi-Fiを通じてユーザーの位置情報を取得、またFBを介して商品を購入したユーザーの決済情報や詳細な連絡先を取得でき、位置情報に基づいた広告の配信やFB上での決済が容易になる。
同社はまた、新ユーザーがFBを使用するために同意する多岐にわたる条項を理解するのを手助けする「プライバシー・ベイシックス」という新ツールを導入した。同ツールは、他のユーザーからの投稿をコントロールする方法など、情報管理方法も説明してくれる。同社は近年、ユーザーの個人情報の用途の詳細を開示するように連邦取引委員会から要請を受けており、2011年には、情報収集とその管理方法を変更する際には、ユーザーの了解を得るという条件で同委員会と合意に至っている。
同社は6月から、ユーザーのネット上での閲覧傾向に合わせターゲットを絞った広告の配信を、ユーザーの判断で停止できる機能を開始した。またネット決済システムのストライプと提携し、ユーザーが商品を購入できる「買う」ボタンの機能を導入している。