16日の午前8時45分、ブロンクス区167丁目駅のホームで見ず知らずの男に押された男性がホームに入ってきた電車にひかれ死亡するという事件が発生。警察は容疑者と思われる男が映った監視カメラの映像を公開した。監視カメラがとらえた容疑者らしき男は、事件の数分後にバスに乗り、また下車した後路上でタバコを吸っている。
被害者はワイ・クエン・クウォクさん(61)で、昼食と買い物のため家族とチャイナタウンへ向かう途中だったという。
ニューヨーク・ポスト紙などによると、男は何も言わずクウォクさんをホームに突き飛ばし、無言でその場を立ち去ったといい、電車の運転士は何者かが被害者を押すのを目撃したが、電車を停止させるには手遅れだったという。
デイリーニュース紙によると、事件当時一緒にいたクウォクさんの妻ヨウ・ホ・リーさんは警察に「事件は突然の出来事だった」と語っているという。また、リーさんはその後、精神的外傷をケアするため同区のブロンクス・レバノン病院に運ばれた。
クウォクさんの息子(29)は、「父は家族思いの立派な人だった」と述べている。