5本指シューズがもたらした変化 ブーム去っても影響力は健在

 一時期ブームとなった裸足感覚の5本指シューズ。最近はそれほど見かけなくなったものの、裸足感覚のシューズが靴業界にもたらした意識変革は絶大だ。
 2012年に総売上400万ドルを記録し一躍ブームとなった5本指シューズだが、2013年の第一四半期に売り上げが13%減少して以来、流行は別の商品に傾きつつある。しかし裸足シューズブランドTopo Athleticのトニー・ポスト社長が「5本指シューズはより自然に、より正しいフォームに導く靴の発展に繋がった」と話すように、このシューズはランニング業界を新たな道に導いている。
 現在開発されているのは裸足感覚を保ちながらも、より自然な履き心地を加えたもの。正しいランニングフォームを促しながら正しく体勢を整えるシューズの特徴は、かかととつま先の高低差をなくすこと、そして靴自体の軽さだと言われている。
 しかし、生物力学者のケイティー・バウマン氏が「5本指シューズを履く前にまず体を自然な感覚の靴に慣れさせなければならない」と注意するように、裸足感覚のシューズを履き、走り出す前にはストレッチなどを行うことが重要だという。しかし裸足に近い着地を促すシューズをランニングのみならず普段の生活にも取り入れれば、からだ全体を正しく鍛えることが出来るという。

amazonでも30〜200ドル程度で販売されている。 amazonのHPより