Published by
共同通信
共同通信
【プエルトプリンセサ共同】フィリピンの西部パラワン島で8月、日系人会が初めて設立されることが22日分かった。多くの島民が太平洋戦争中、日本軍の侵攻で犠牲になり、反日感情が特に強かった。終戦77年を前に憎悪が薄れる中、生い立ちを隠し無国籍となった日系2世の調査が会設立によって加速、日本国籍回復がようやく本格化する。
8月27日に島のプエルトプリンセサで初の総会を開く。会長になる日系3世のマーガレット・ルマワグさん(64)は、フィリピンでは1980年代に南部ダバオで日系人会が組織されたが、「ここではようやく設立にこぎ着けた」と喜んだ。