尼崎脱線事故、原寸模型で再現

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共同通信

 乗客106人が死亡した2005年の尼崎JR脱線事故で、JR西日本が事故車両を保存するため大阪府吹田市に整備する新施設の検討内容の詳細が22日、分かった。車両が衝突したマンションの一部や車両の原寸大の模型を置き、当時の写真を大型スクリーンに投影して事故直後の様子を忠実に再現する。同社は遺族らに意見を求めた上で、今秋に説明会を開いて検討結果を伝える。

 新施設は同市の社員研修センターの敷地内に2024年秋までに整備する。7両編成だった事故車両のうち損傷が激しく復元困難な1~4両目は部品ごとに整理して棚に入れ、原形をとどめる5~7両目は元の状態のまま保存する。