長崎大水害40年で慰霊祭

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共同通信
長崎大水害発生から40年となり開かれた慰霊祭=23日午前、長崎市川平町

 集中豪雨により長崎県内で死者・行方不明者が計299人に上った1982年7月の長崎大水害は23日で発生から40年となった。被害の大きかった長崎市川平町で自治会主催の慰霊祭が開かれ、自治会長の尾崎恒夫さん(82)は「この慰霊祭は被災者が触れ合う時間でもある。当時を思い出しながらお参りしてほしい」とあいさつした。

 自身も被災し、親族3人が亡くなった草野雄介さん(77)は「生き残った人たちで、被害を後世に伝えていきたい」と取材に話した。

 慰霊祭後の午前11時、防災無線で黙とうを呼びかけるサイレンを市が放送し、参列者らは目を閉じて犠牲者を悼んだ。