タイ下院、首相の不信任案を否決

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共同通信

 【バンコク共同】タイ下院は23日、プラユット首相ら閣僚11人に対する不信任決議案を採決し、いずれも反対多数で否決した。新型コロナウイルス禍で適切な対応を取らず、経済政策が失敗しているとして、野党が提出していた。

 不信任案は当初から否決される公算が大きかった。野党側は来春までに実施される総選挙をにらみ、審議で政権批判を展開し、国民へのアピールを図ったとみられる。

 プラユット氏を巡っては信任が256票、不信任が206票だった。同氏は陸軍司令官だった2014年、クーデターで全権を握り、民政移管後も首相を務めている。