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共同通信
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韓国ソウル高裁は23日までに、1975年に韓国中央情報部(KCIA、現国家情報院)に連行され「北朝鮮スパイ」の嫌疑で23年間拘束された福岡県生まれの韓国人男性、柳廷植さん(82)の再審で無罪を言い渡した。柳さんは畜産技術の研修で訪日した際に工作員の指令を受けて2回訪朝したなどとして無期懲役刑が確定したが、高裁は拷問で架空の嫌疑が捏造されたと認定した。
日本の救援運動関係者らが明らかにした。韓国では近年、在日韓国人や訪日経験のある韓国人が被告になった同様の事件で数十件の再審無罪判決が出ているが、柳さんの拘束期間は最長の可能性がある。