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共同通信
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コンビナートから排出されるばい煙とぜんそく発症との因果関係を認め、企業に損害賠償支払いを命じた四日市公害訴訟の判決から24日、50年となった。三重県四日市市では市民らが集会を開き、当時を知る人は「環境を壊すのは簡単だが、戻すのには時間がかかる」と環境保護の重要性を訴えた。
集会には約50人が参加。被害を語り継ぐ市民団体が、判決50年に合わせて作成した、子ども時代に公害を経験した人たちの証言集を配布した。
証言集に登場した山本秀人さん(63)はこの日の集会で、うがいを1日に5~6回し、体を強くするため乾布摩擦をしたといった経験を話した。