近年ブルックリン区のテック・トライアングル(ネイビー・ヤード、ダンボ、ダウンタウン・ブルックリン)で、テクノロジー産業が急成長している。
2012年実施の調査によると、同地区に移転、起業したテクノロジー又はクリエイティブ系企業は523社あり、300万ドルの経済効果と9600件以上の雇用を生み出した。だが、交通の便の悪さと空きスペースの欠如が現在、問題となっている。ニューヨーク州と市は、同地区のインフラ、公園、交通機関に投資する計画で、ビル・デ・ブラシオ市長は今夏、ダウンタウン・ブルックリン・パートナーシップと提携し、およそ8・5万平方メートルの土地「ブルックリン・スタンド」の再開発を発表した。各開発業者も再開発計画を進めており、ダウンタウン・ブルックリンでは、16万7200平方メートルの多目的施設シティー・ポイントが、ダンボでは5棟のビルから成るダンボ・ハイツが建設予定。ネイビー・ヤードでは、改装中のU字型ビルの2万4000平方メートルのスペースに複数の最先端企業が移転の予定。
交通網の悪さについては現在、3地区を結ぶ公共バスが運行を始め、バイクシェアが利用されている。同地区では、ハッカーソンを通じコミュニティーが結成され、会合やトレーニングを実施し、アイデアの交換や技術革新の促進に努めている。