体罰教員名、非開示確定

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共同通信

 高知県の公立学校での体罰に関する報告書を情報公開請求した際、県教育委員会が教員名や学校名を非開示としたのは違法だとして、神戸大の馬場健一教授が県に決定取り消しを求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)は双方の上告を退ける決定をした。21日付。一部の情報を除き、開示を認めないとした二審高松高裁判決が確定した。

 馬場教授は取材に「残念な結果だが、粘り強く公開を求めていきたい」と話した。

 判決によると、馬場教授は2017年、県に12年度の報告書の開示を請求。県教委は県内には小規模校が多く、被害生徒の特定につながるとして、学校名や教員名などを非開示とした。