チュニジア新憲法案、賛成多数か

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共同通信

 【チュニス共同】チュニジアで実施された大統領権限を大幅に強化する新憲法案の賛否を問う国民投票で、国営テレビは25日、出口調査で賛成が9割超を占めたと伝えた。2011年の民主化運動「アラブの春」を経て制定され、権力分散を定めた現行憲法は失われる可能性が強まった。

 投票管理当局によると、25日夜の投票締め切り時点の投票率は約27.5%。11年のジャスミン革命で長期独裁政権の崩壊後に実施された議会選と大統領選のうち、最低投票率だった19年議会選の約41%と比較しても、大幅に下回ったもようだ。