近年ニューヨークでは、ペットに人間と同じようなアレルギー治療を施す飼い主が増加しているが、その治療費はばかにならない金額だという。
ロングアイランド在住のジュリアンヌ・ソビエロさんは愛犬メイナード君の湿疹を治すためアレルギー治療を受けさせることを決めた。「かゆみに苦しむ彼のために何をしてでも楽にしてあげたかった」と彼女は話すが、300ドルかかる血液検査をはじめ、週2回のペースで受ける注射に180ドル、一回120ドルする鍼治療を12回、漢方薬に100ドルなど、治療費は合計で2020ドルにまでかさんだという。ソビエロさんのようにペットに惜しまずお金をかける人は少なくなく、ペット用保険給付請求でもっとも多いのがアレルギー治療費だと獣医のケリー・マーシャル氏は話す。しかし保険に入っていても治療費が高額になることが多い。
メイナード君は検査の結果、麦と卵アレルギーだと判明し、ソビエロさんは現在週に100ドルほどを愛犬のアレルギー食のためにかけている。しかし、シンディー・ブレッスラー医師は「最近のニューヨーカーは神経質すぎるところがある」とペットを子どものように扱い、依存しつつある飼い主に注意を促している。