NYタイムズは“ブルックリンびいき”? 行き過ぎた姿勢を反省

 米紙ニューヨーク・タイムズは18日、同紙がこれまで続けてきた極端なブルックリンひいきの姿勢について、ブログ「アフター・デッドライン」に謝罪とも受け取れるコメントを発表した。同紙編集次長のフィリップ・B・コーベット氏は同ブログに、「これまでの記事で他の都市の美点を形容する際の比較や例えにブルックリン区の町名ばかりを挙げてきたことは少しいき過ぎだったかもしれない」と反省するコメントを載せている。
 同紙はこれまでに、ブラジルのマナウスを「アマゾンのウイリアムズバーグ」と形容したり、ネパールの首都カトマンズを「ネパールのコブルヒル」と例えてきたが、同氏は、サウスアフリカのケープタウンをブルックリンと例えた同紙のトラベルエッセイを取りあげ、「ケープタウンの魅力を、ウイリアムズバーグとの類似点で評価するのはベストな方法か?」と自問自答している。
 同紙がブログでこの問題を取り上げたのは、10月10日付の米誌アトランティックが「ニューヨーク・タイムズ紙が比較したすべての場所」と題して、同紙がこれまでにブルックリンと比較した都市と内容をリストアップした記事を発表したことが発端と考えられる。
 同氏はブログの末尾で、「今後、ブルックリンと他の都市を比較する記事を載せる場合は、よく考えてからにする」と締めくくっている。