会議の難航不可避も合意目指す

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共同通信
国連軍縮担当上級代表の中満泉事務次長

 8月1日に米ニューヨークで始まる核拡散防止条約(NPT)再検討会議を前に、国連軍縮担当上級代表の中満泉事務次長が29日、オンラインで記者会見した。会議の難航は不可避としつつも「(核軍縮、不拡散、原子力の平和利用の)3本柱のバランスが取れた合意を目指す」と意欲を語った。

 2015年の前回会議では核保有国と非保有国が対立、最終文書の採択に至らなかった。中満氏は、今回の交渉が不調に終わった場合でも直ちにNPTの形骸化はないとする一方、「非難の応酬による対立に終始すれば、NPTの信頼度が弱まる」と懸念も示した。