政府、コロナ対策抜本見直し

Published by
共同通信
臨時閣議に臨む岸田首相(中央)=29日、首相官邸

 感染が広がりやすいオミクロン株に対応するため、政府は新型コロナウイルス感染症対策を将来見直すための検討に入った。感染者を全数把握する仕組みの変更や、一般の医療機関で広く感染者を診療する体制の構築が中心となる。政府関係者が30日、明らかにした。医療機関や保健所の業務逼迫回避が狙い。オミクロン株は重症化リスクが低く、見直しが可能とみている。

 新型コロナは、感染症法で最も幅広い対策が取れる「新型インフルエンザ等感染症」に分類している。季節性インフルエンザと同等の「5類」への格下げも視野に入れるが、当面は現在の分類を維持しつつ個別の対策を緩和していく。