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共同通信
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広島市は1日、1945年8月6日の米軍による原爆投下後に亡くなったり、臨時救護所で治療を受けたりした被爆者計2万3039人分の氏名などを記載した83冊の「原爆罹災者名簿」を同市中区の広島国際会議場で公開した。原爆の日の6日まで。
行方不明者の消息を知る手掛かりとして、市は68年に公開を始めた。その年に広島東署で見つかった原爆死没者の名前や住所、死因が記載された検視調書や、同時期に発見された寺院や救護所の収容者名簿なども閲覧できる。
昨年は閲覧が27件、電話での問い合わせが11件あり、うち9件で親族の名前などを確認できた。