ブルックリン区にあるミシュラン三ツ星レストラン「シェフズ・テーブル・アット・ブルックリン・フェア」の元従業員が、同店のオーナーと料理長を相手取り提訴を起こした。
同店の料理長シーザー・ラミレス被告は、自分が立つカウンターの中心近くにアジア人の客を座らせることを禁じ、肉の塊をカットして客にサーブする際には、くず肉をアジア人やアッパーウエストサイドの住人に与え、良質な部位を他の客に与えるよう給士係に指示していたという。
以前に同店で給士係として勤務していたアジア人のエミ・ハワードさんによると、同被告は日頃から、アジア人やアッパーウエストサイドの住人を「最低な奴ら」と呼び嫌っていたといい、ハワードさんが一度アジア人を同被告の近くの席に案内した際には、酷く罵られたという。それ以来、同被告が客の席配置を決めるようになった。
ハワードさんと他4人の元従業員はまた、同被告と同店オーナーのモー・イッサ被告に対し、チップの横取りと残業代の不払いについても訴えている。 カウンター18席からなる同店では、メニューは255ドルのコースのみ。さらにこの金額へ税金と50ドルのサービス料が自動的に加算されるが、元従業員らはそのサービス料を受け取ったことがないという。