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共同通信
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東大の学生らが4日、東京都内で記者会見し、新型コロナウイルス感染による授業の欠席に対する救済が不十分で留年が決まった事例があるとして「過失のない感染で教育を受ける権利が奪われている」と訴え、救済措置の整備を求めた。
教養学部理科3類2年の杉浦蒼大さん(19)は5月に陽性となり、高熱や呼吸困難でオンラインによる実験の授業を2回欠席。症状が重くて欠席報告や証明書提出が遅れたこともあり、担当教員は補講などの救済措置を拒否したという。
6月に単位不認定と発表されて留年が決まり、来年度は医学部に進めない。留年により、学費や生活費を1年分多く負担することになる。