サンタクロースの仮装をした人々が集まり、朝からバーを回って飲み歩くイベント「サンタコン」が、今年も12月13日に多くの地域で予定されている。
世界各国の都市で開催されている同イベントだが、毎年泥酔した参加者が大騒ぎをし近隣の住民に迷惑をかけるため、ニューヨークでは毎年苦情が絶えない。主催者側は「集めた参加費をチャリティープログラムへ寄付している」と地域への貢献も主張するが、警察や住民を納得させるには至っておらず、ニューヨーク市警察庁(NYPD)は今年、市内の一定地域のバーへ「サンタの仮装をした客は入店を断るように」との通達を出し、ニュージャージー・トランジットも、車中でのアルコール飲酒を禁止する旨を発表している。
ニューヨークのサンタコンは、今年も開催地は前日の夜まで発表しないとされており、参加者は乗り放題のメトロカードを持って、テキストメッセージで伝えられる開催地へ当日10時に集合する予定になっている。また昨年度同様、地元チャリティ団体のために一人10ドルの寄付を呼び掛けている。
ニュージャージー州アスバリー・パークのサンタコンは、13日正午に同駅に集合と告知しており、こちらはフードドライブへの寄付を募っている。主催者側は「規模が小さく地元の商店街からは歓迎されている」とニューヨークとの違いを説明している。
また同州ホーボーケンでも、1週間後の20日にサンタコンを行うと告知している。こちらも「平和に飲み歩くだけ」と説明されている。