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共同通信
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北海道・知床半島沖の観光船沈没事故で、運輸安全委員会は10日、これまでの調査で明らかになった情報を国土交通省海事局に提供した。「KAZU 1(カズワン)」の沈没場所付近では、運航会社「知床遊覧船」が事前に届け出たコースから外れた運航が常態化していたとみられる。
運輸安全委によると、知床遊覧船が北海道運輸局に届けていた基準経路では、北海道斜里町のウトロ港を出発。知床岬で折り返した後、復路で景勝地「カシュニの滝」に近寄る計画になっていた。
カズワンに取り付けられていた機器などを分析すると、実際は往路でカシュニの滝に近づき、復路は沖合を航行する傾向があった。