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共同通信
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茨城県笠間市にある「筑波海軍航空隊記念館」の周辺に、全長約3キロにわたるコンクリート製の地下通路が張り巡らされていることが分かり、発掘調査が進んでいる。太平洋戦争末期に旧日本軍が本土決戦に備えて整備したものとみられ、記念館の金沢大介館長は「戦時中の航空隊の役割を知る手がかりになる」と話している。
記念館の前身は、1938年に建てられた筑波海軍航空隊の司令部庁舎で、同隊は戦闘機パイロットの養成をしていたが、戦況が悪化すると特攻隊も編成され、多くが沖縄などで戦死した。
地下通路は口伝などから存在すると考えられていたが今年7月、筑波大との共同調査で確認された。