ニューヨークで生活する日本人なら、誰もが利用したことのある〝日系グロッサリー〟。中でもミッドタウン周辺で働く人や学生にとって生活の一部となっているのが、ダイノブだ。同エリアに2店舗を構える同店が先月、グリニッチビレッジに3号店をオープンした。
日本の商品ならおまかせ!信頼できる台所
日本の食材や調味料、菓子、日用品などを取り揃え、元々はニューヨークで生活する日本人をターゲットとしていたが、近年の日本食ブームや健康志向の増進から、ヘルシーで美味しい日本の食材を求めて地元の米国人をはじめ、あらゆる人種からも広く利用される存在となってきた。
世界の中心であるニューヨークでは、食べ物でも日用品でも、さまざまな国から集まったものがなんでも手に入る。しかし、例えば調味料ひとつとっても日本のブランドとそれ以外のブランドでは味が異なり、時には妥協しながら買い物をしなければならない時もある。使い慣れた日本製の化粧品やシャンプーも、海外のものでは肌に合わず代用できないこともしばしば。こんな時に日本人が運営する日本のグロッサリーというものは非常にありがたく、安心して買い物ができる生活の強い味方だ。
同店の特徴といえば、取扱商品約3000品という豊富な品揃え。生鮮品、米やパン、日本のビール、日用雑貨に日本の薬。都会の真ん中にありながらも、食品は鮮度にこだわったものばかりが並ぶ。特に惣菜は毎朝店内で調理、野菜は毎日入荷するという徹底ぶり。新鮮で美味しいと人気の高い「鈴木ファーム」の産直野菜も取り扱っており、これを目当てに通う顧客も少なくない。
アクセス良し、ホットデリも魅力の3号店
ニュージャージーへのパストレインや地下鉄F・M・L・1・2・3が最寄駅という好立地の3号店の店内は、コンパクトながら他店舗同様の品揃えを保っており、どの店舗でも安定した商品を提供したいという同店の顧客を厚遇する気持ちが伺える。また、奥行きと天井の高さがあるせいか、開放感があり、伸び伸びと気持ちよく買い物ができる。
ダイノブでは3店舗ともホットデリコーナーを設けており、できたての食事を楽しむことができる。また3号店にのみ鉄板があり、ガラス張りのキッチンからは調理しているようすを見ることができる。オーダーした品を待ちながらアクションが楽しめるのは同店の新たな路線であり、店と顧客との距離が一層縮まる。
さらに今後は弁当や惣菜に特化し、女性向けの小物なども増やしていく予定。健康志向でオーガニック品を愛用する人向けの商品や、最近増えている非日系の顧客を意識した商品展開も視野に入れているという。常に変化する顧客のニーズに合わせた商品のセレクションが、長く親しまれる秘訣でもあるのだろう。
アクセスもいい新店舗なら、通勤通学の途中に必要なものを買って帰るのに重宝すること間違いなく、私たちの生活をますます便利にしてくれる。
dainobu
●1号店(E 47th St店)
129 E 47th St (bet 3rd & Lexington Ave)
月~日:8am~10pm
212-755-7380
最寄駅:4・5・6・7・E・M
●2号店(W 56th St店)
36 W 56th St (bet 5th & 6th Ave)
月~日:8am~10pm
212-707-8525
最寄り駅:E・F・M・N・Q・R
●3号店(Greenwich Village店)
498 Avenue of Americas (bet 12th & 13th St)
月~日:8am~10pm
212-645-0237
最寄駅:パストレイン(14th St)・ F・M・L・1・2・3