GDP、コロナ前に回復

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共同通信
実質GDP実額の推移

 内閣府が15日発表した2022年4~6月期の実質国内総生産(GDP)速報値は、前期比の年率換算で2.2%増加し、3四半期連続のプラス成長だった。日本の経済力を表すGDPの実額は542兆円で、新型コロナウイルス流行直前の19年10~12月期(540兆円)の水準を回復。個人消費の持ち直しが寄与した。ただ550兆円超えを続けていた19年7~9月期までには届かず、安定的な成長への道はなお険しい。

 鈴木俊一財務相は15日の閣議後記者会見で、景気の下振れに備えて予備費を機動的に活用すると説明し、補正予算を念頭に「状況に応じて必要な対策を行っていきたい」とも述べた。