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共同通信
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【北京共同】厳格な新型コロナウイルス対策や不動産市場の悪化の影響で中国経済が低迷する中、習近平指導部は秋ごろの共産党大会を控え、庶民の不満払拭へ景気対策を強化せざるを得ない状況になっている。世論を意識し、格差解消を目指す「共同富裕」を掲げつつ、経済活動を停滞させないよう難しいかじ取りを迫られる。企業支援のため、物価抑制を優先させる欧米とは反対に政策金利の引き下げも検討しているもようだ。
中国当局が15日に発表した7月の主要経済指標は工業生産、消費ともに伸び悩んだ。移動制限や厳格な検査など「ゼロコロナ」政策に伴い、製造拠点や観光地の封鎖が続いているためだ。