感染報告、高リスクに限定を

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共同通信
強い日差しの中、マスク姿で横断歩道を渡る人たち=9日午後、東京都中央区

 全国知事会の新型コロナウイルス対策本部は23日、オンラインで役員会を開き、感染者の全数把握をやめて、報告対象を高齢者や重症化リスクがある人だけにするなど「現実的な手法」を求める緊急声明をまとめた。感染拡大で現場の負担が増しているため。ワクチン接種の推進や、不足する解熱剤の確保も訴えた。

 全数把握見直しを巡っては、政府も高齢者などに絞る案を検討しており、24日にも具体策を示す方針。会長の平井伸治鳥取県知事は会合で「医者に診てもらえない人も多く、感染者数は既に実態を表していない。統計より目の前の命を救うことが重要だ」と訴えた。