最低賃金、全国平均961円

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共同通信

 厚生労働省は23日、2022年度の最低賃金の全国平均額が、現在より31円増の時給961円になったと発表した。都道府県ごとに決める金額が同日、出そろった。増額幅が、国が示した目安額を上回ったのは22道県。21年度の7県から約3倍に増えた。

 全国平均の31円増は、急激な物価高騰を背景として、国の中央最低賃金審議会が答申した目安額通り過去最大だった。都道府県ごとの最低賃金は10月以降、順次適用される。全都道府県で時給が850円以上になった。

 物価高に加え、人手不足が深刻な地方で人口流出を抑えようとする動きも強まり、賃金水準が低い地域を中心に目安超えが相次いだ。